電動ポリッシャーを使って愛車をピカピカにワックスがけしたいという方もいることでしょう。しかし、カーワックスの種類はさまざまで、どんなものを選べばいいのか、ポリッシャーでどう磨けばいいのか、最初は分からないことが多いものです。
そこで今回は、ポリッシャーに使うワックスの選び方からかけ方、そしておすすめのカーワックスをご紹介していきます。
車に使うワックスとは?
車用のカーワックスとは、車に塗り込むことでボディに深いツヤを与え、同時に塗装表面を保護し傷を目立ちにくくするアイテムです。もともとは植物性樹脂のカルナバロウというロウ(蝋)に石油系溶剤を配合したもで、ほとんどのワックスが油分による撥水性を備え、愛車のツヤを美しく維持してくれます。
ワックスとコーティング剤の違い
ワックスと違い、コーティング剤は人工的な化学物質を主成分とする保護剤です。ボディに塗り込んだ際の化学反応によって被膜を形成し、塗装面を保護する効果を備えます。ワックスよりも高価なものが多いものの、耐久性・持続性に優れていることから、近年ではワックスよりもコーティング剤が主流になっています。
カーワックスをポリッシャーで塗り込むメリット
カーワックスは手作業で塗り込むこともできますが、電動ポリッシャーを使うことでより大きなメリットを得ることができます。
▶均等にムラなく塗り込める
手作業だとどうしてもムラができやすい一方で、ポリッシャーの場合は均一なコントロールが利きやすく、ムラなくきれいな仕上がりで塗り込むことができます。コンパウンド入りのワックスであれば、なおさら均等に塗り込めるポリッシャーは強みでしょう。
▶作業効率が格段に上がる
やはり磨く時間や手間を格段に節約できるメリットは大きいでしょう。手作業だと身体的負担も大きいので、手早く効率的にワックスがけができるポリッシャーは魅力です。
また、別にコンパウンドがけをしたい際も、ポリッシャーは大活躍してくれるでしょう。
▶ワックスの持ちが良い
均一にムラなく仕上げられることから、ワックスが持つ性能を最大限発揮できるのも大きなメリットです。せっかくワックスがけをするなら、気持ちの良いツヤはできるだけ長持ちさせたいところですね。
車用ポリッシャーに使うワックスの選び方
車用ワックスにはメーカーによってさまざまな種類が展開され、初めてワックスを購入する際はどれを選べばいいのか悩むものです。自分の車に合ったものが選べるように、ここでワックスの形状や色、コンパウンド入りとそうでないものの違いについて、しっかり基礎知識を付けておきましょう。
|ワックスの形状
ポリッシャーに使うワックスの形状には、主に2つの種類があります。
▶固形タイプ
名前の通り形状は固形で、研磨剤を含まないノーコンパウンドのワックスです。そのため、傷や水垢などの除去は期待できませんが、ボディの保護やツヤ重視の保護剤として使用します。最も光沢を出すことができますが、固形なためきれいに仕上げるためには技術が求められます。
▶半練りタイプ
クリームチーズのようなテクスチャーで、固形タイプとは違いコンパウンド入りのものが多いワックスです。そのため、塗装面のツヤ出しだけでなく、小傷や水垢の除去をすることができます。作業性が良く、気軽にワックスがけをしたい方にはおすすめです。
|ボディカラーに合わせる
ワックスには、ボディカラーに合わせて主に黒(濃系)と白(淡系)の2種類、そして全塗装色対応のタイプが販売されています。ボディカラーによって傷や水垢に対する目立ち方に違いがあるので、ワックスは自分の車の色に合わせて選ぶようにしましょう。
▶黒系
黒系ボディは傷が目立ちやすい特徴があることから、基本的に固形タイプのノーコンパウンドのものが多く、ツヤ重視で仕上げるワックスとなっています。
黒系ボディに白系用ワックスを使ってしまうと、コンパウンドによって磨き傷が付いてしまうので注意が必要です。
▶白系
白系ボディは水垢が目立ちやすいことから、コンパウンド入りの半練りタイプのものが多く、ツヤ出しよりも汚れ落としが重視されます。なお、白系のボディに黒系のワックスを使っても問題はありませんが、できるだけボディカラーに合ったものを使うようにしましょう。
▶全塗装色対応タイプ
コンパウンドが配合されていないため、全塗装色で使用することができるワックスです。やわらかいテクスチャーのものが多いので、初心者におすすめです。
ポリッシャーを使ったワックスのかけ方・使い方
カーワックスの選び方や種類を見てきたところで、ポリッシャーを使用したワックスがけの方法・やり方手順を詳しく確認していきましょう。
①洗車をして砂や泥などの汚れを洗い流す
いきなりボディを磨いてしまうと、付着した砂埃などの汚れをボディに擦り付けてしまうため、まずは洗車をして車をきれいにしておきます。
②鉄粉除去をして下地を作る
洗車しても塗装面がザラザラしていたり、黒っぽいドットのような汚れが残っている場合、微細な鉄粉が固着していることがあります。鉄粉汚れもボディを傷付ける要因になるため、鉄粉除去クリーナーやトラップ粘土などを使ってあらかじめ除去しておくようにしましょう。
また、鉄粉除去後は車をしっかり乾燥させ、塗装面に残った水は拭き取るようにしてください。
③スポンジにワックスをとる
ワックス缶に直接スポンジを付けて、90度回転させるように擦ってワックスをとります。
ワックスをとる際、事前にスポンジに水を含ませて絞り取っておくと、スポンジが熱を持ちにくくなります。
④塗装面にワックスをスタンプし、ワックスを塗り込んでいく
まんべんなく塗り込むために、スポンジにとったワックスを塗装面にスタンプしてから塗り込んでいきます。最初は速度1~2を目安に縦・横の順で塗り広げていき、その後さらに速度を3に上げて広範囲に動かしていきます。
この時、じっくりポリッシャーを動かすのではなく、やさしく撫でるようなスピードで動かしていきましょう。
また、塗り込む範囲は50cm四方ごとで区切り、ブロックを分けてワックスをかけていくのがコツです。
⑤乾燥させてからワックスを拭き取る
ワックスを塗り終わったら、夏は5分程度、冬は15分程度乾燥させ、クロスで拭き取っていきます。強い力を入れる必要はなく、さっと軽く拭き上げていきましょう。
ポリッシャー用のおすすめのカーワックス
最後に、ポリッシャーに使うおすすめのカーワックスをご紹介していきましょう。いずれもメジャーなメーカーから口コミ評価が高いものをピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。
プロスタッフ ポリッシャー専用 シャインポリッシュワックス 300ml S133
洗車用品メーカーの老舗、プロスタッフ(Prostaff)が販売する人気のポリッシャー専用ワックスです。ポリッシャーの性能を最大限引き出すために開発され、これ1本で汚れ落としから傷消し、ツヤ出しまでをこなすことができます。
また、配合された最高級のカルナバにより、ボディに深いツヤを与えてくれます。なにより全色対応なので、初心者にもおすすめです。
販売価格は1,000円前後とリーズナブルで、コスパの良さにも好評があります。
シュアラスター 最上級カルナバ蝋配合 マンハッタンゴールドワックス ジュニア 100g M-03
こちらはアメリカ・カリフォルニア州のカーケア用品メーカー、シュラアスター(SurLuster)が販売する人気のワックスです。ブラジル産最高品質のカルナバロウが贅沢に使用され、深く美しいハイグレードなツヤに仕上げてくれます。
全色対応のノーコンパウンドなので、ボディにもやさしく初心者にも使いやすいでしょう。
販売価格は2,000円前後なので、こだわったワックスを使いたいという方におすすめです。