電動工具の主要メーカーが販売するマルチツールといえば、本体機と替刃があれば幅広いDIY作業をこなす便利な電動工具です。実は、そんなマルチツールの展開は主要メーカーに留まらず、国内を代表する電機メーカー、パナソニックでも取り扱われています。パナソニックではどのようなマルチツールが展開されているのでしょうか。
そこで今回は、パナソニックが展開するマルチツールの特徴から機能、そしてパナソニックのおすすめのマルチツールをご紹介していきます。
パナソニックでも販売されるマルチツールとは?
そもそもマルチツールとは、先端工具の替刃(ブレード)を付け替えることで、切断・剥離・研削といったさまざまな作業用途に対応する多機能電動工具です。従来、切断であれば丸ノコやレシプロソー、研削ならディスグラインダーやサンダーというように、それぞれの用途で専用の電動工具が必要になりました。
しかし、マルチツールがあれば、他の電動工具を購入する必要もなく、あらゆるDIY作業を1台で完結することができます。
もともとマルチツールはドイツの電動工具ブランド、ボッシュ(BOSCH)から始まり、国内ではそれをマキタなどの主要メーカーが取り扱い始めたことで人気に火が付きました。
現在、マルチツールはボッシュ・マキタ・ハイコーキ(HiKOKI)の三大メーカーの他に、展開する種類こそ少ないものの、パナソニック(Panasonic)などのメーカーも販売するようになっています。
パナソニックのマルチツールの特徴
では、マキタなどの三大メーカーと比べ、国内電機メーカーパナソニックが展開するマルチツールはどのように違うのでしょうか。以下でパナソニックのマルチツールの特徴について見ていきましょう。
▶取り付け規格がOIS規格
ブレード装着部の規格には、初代の原型となる「OIS」とその後継となる「スターロックシステム」の大きく2つの規格がありますが、パナソニックの展開するマルチツールは前者のOIS規格となっています。
そのため、装着可能なブレードは「OIS」と「スターロック」の2種類のみに限り、「スターロックプラス」と「スターロックマックス」のブレードには対応していません。
このようなOIS規格の互換性についてはしっかり把握しておきましょう。
▶社外品の替刃でも使える
OIS規格のマルチツールの場合、純正品でない社外品の替刃でも装着することが可能です。純正品はメーカー保証があり品質も高いですが、社外品はコストが2~3割安く、ガシガシ使いたい方には社外品の替刃を使うのもおすすめでしょう。特に、マルチツールの替刃はダメになりやすいので、コストの安い社外品は重宝されます。
▶コードレスでどこでも使える
パナソニックのマルチツールはバッテリー式なので、電源に困ることなくどこでも使うことができます。コードレスなぶん携帯性にも優れ、取り回しも良いことから、屋内外問わず効率良く使いたい方にはぴったりでしょう。また、切断用電動工具でありがちな、誤ってコードを切断してしまうようなトラブルもありません。
パナソニックのマルチツールの機能
では次に、パナソニックが取り扱うマルチツールの機能について見ていきましょう。
▶ブレードの着脱が簡単
ブレードの着脱は、固定ボルトを抜き差しし、レバー操作でロック/解除することで簡単に行うことができます。難しい操作もなく、ほぼワンタッチでのブレード交換が可能です。
▶ブレードの向きは自在に固定可能
作業用途に応じて、ブレードの向きは30°ごとに固定することが可能です。自在に固定できるので、多種多様な作業シーンに適応することができます。
▶振動数の調節が可能
マルチルールは従来の回転工具とは違い、振り子振動によって加工作業を行う構造を持っています。そのため、ダイヤルによって振動数を調節することが可能です。
▶LEDライトの搭載
パナソニックのマルチツールには2つのLED素子が配置されているため、手元が暗い場所でも安全に作業を行うための明かりを確保できます。
パナソニックのおすすめのマルチツール
ここからは、パナソニックで販売するおすすめのマルチツールをご紹介していきます。
マルチツール デュアル 14.4V/18V EZ46A5LJ2G/EZ46A5LJ2F
こちらは電池を替えるだけで、14.4Vにも18Vにも対応した2電圧式のマルチツールです。5.0Ahの高容量リチウムイオン電池に、振動数は18Vが6,000~20,000回/分、14.4Vが6,000~18,000回/分で、振動角度は3°となっています。ブレードはOIS規格で、純正ブレードは実に21種類と豊富な多用途で充実しています。
ハイパワーで素早い切断作業を実現し、amazonでの口コミレビューも2022年4月時点で、140件中4.5の高評価を得ています。
付属品には、電池パック×2、急速充電器、収納ケース、そして木材用・金属用ブレードが付いています。ブレードは1本しか付属していないので、別途で購入するようにしましょう。
最後に
今回はパナソニックが展開するマルチツールモデルについてお話ししてきました。
マルチツールといえば、マキタやボッシュ、ハイコーキをイメージしますが、パナソニックモデルも評価が高く、DIYではもちろん作業現場でも遜色なく使うことができます。ただし、スターロックプラスやスターロックマックスの性能を求めるのであれば、マキタなどの主要メーカーをチェックするようにしましょう。