ポリッシャーバフの種類や使い分け&おすすめセットを徹底解説

ポリッシャーバフの種類や使い分け&おすすめセットを徹底解説

ポリッシャーで初めて車磨きをする方にとって、先端に付けるバフは種類が多く、どのように選べばいいの分からないものです。バフは研磨の工程によってそのつど変える必要があり、仕上がりにも関わってくるため、特に初心者はバフの種類や使い分けをしっかり押さえておくことが大切です。
そこで今回は、ポリッシャー初心者に向けたバフの選び方や使い方、おすすめのバフ商品について詳しく解説していきます。

ポリッシャーに使うバフとは?

そもそもバフとは、ポリッシャーの先端に取り付けて使用する円形の研磨工具です。バフで研磨をすることで車体についた水垢や小傷を消したり、ボディの艶出しをすることができます。プロの現場ではもちろん、一般家庭でも愛車のバフがけに用いられています。

ひとくちにバフといっても種類は一つだけではなく、研磨工程に合わせてさまざまな種類があります。つまり、バフがけを初期研磨から仕上げ磨きまでやろうと思えば、バフの種類を理解し、工程に応じて使い分けることが求められるわけです。

ポリッシャーでの車磨きは扱い慣れるのに難しいため、初心者の場合、まずは傷消しと汚れ落としに慣れるようにします。ある程度使い方に慣れてきたら、バフとコンパウンドの使い分けをマスターし、仕上げ磨きまでこなせるように練習していくと良いでしょう。

バフの種類と用途

ポリッシャーのバフには、主にウールバフとウレタンバフの2種類があります。

▶ウールバフ

羊毛で作られたバフで、ボディに当てる表面がもわもわとした羊毛になっています。比較的研磨力が高く、主に初期研磨をはじめ、イオンデポジット(水滴が残り白くこびりついた水垢)や深い傷を除去する際に使用します。また、ヘッドライトを磨く際にも用いられます。
羊毛の種類や織り方によってさらに研磨能力が変わってきます。

▶ウレタンバフ(スポンジバフ)

ウレタンを使用したバフで、スポンジバフとも呼ばれています。ウールバフよりも研磨力が低く、よりボディにやさしいため、最終的な仕上げ磨きや浅い傷の除去、ワックスがけの際に用いられます。また、ウレタンバフはさらに研磨能力によって中目、細目、極細目、超微粒子目と種類が分けられます。詳しくはまた後述していきます。

フロントガラス用のフェルトバフも

バフの中には、フロントガラスなどのガラス面を研磨するために作られた専用のフェルトバフというものもあります。表面にフェルトが貼られた特別なバフで、フロントガラスに付着した油膜取りやウロコ状のシミ取りに使用することができます。
あくまでガラス面専用のバフで、ガラス磨き以外には使用することはできません。

ポリッシャーに使うバフの選び方

ここからは、車用ポリッシャーに使うバフの選び方についてさらに詳しく見ていきます。バフの種類によって仕上がりが変わってくるため、使い方や研磨工程に応じてバフを使い分けるようにしましょう。

|サイズの選び方

バフの外径サイズには、一般的に80mm~240mmまでのものがありますが、サイズを選ぶ際はポリッシャーの取付ペーパーサイズをチェックします。例えば、表記されているペーパー径が125mmであれば125mmを、150mmであれば150mmを選ぶようにしましょう。

|厚さの選び方

バフの厚さは20m~50mmのものがあり、クッション性のある厚みのあるものほど初心者に扱いやすいと言えます。そのため、初めてポリッシャーを使用する方は厚みのあるタイプを選ぶと良いでしょう。

|ウールバフの選び方

羊毛を使用したウールバフは、さらに2つの種類に分けることができます。

▶ロングウール

毛足が15mm程度と長いタイプで、ショートウールに比べて研磨力があるのが特徴です。毛も柔らかいのでバフ目(傷)も出にくく、特に初心者にはおすすめです。
ただし、毛足が長いぶん耐久性は低く、毛が抜けやすいデメリットがあります。
ギアアクションやダブルアクションポリッシャーを使う方は、ロングウールバフが扱いやすいでしょう。

▶ショートウール

名前の通り毛足が5mm程度と短いタイプで、ロングウールに比べてパワーは劣るものの、耐久性に優れたウールバフです。そのため、パワーのあるシングルアクションポリッシャーと相性が良いでしょう。

|ウレタンバフの選び方

ウレタンバフは種類によって目の粗さが異なり、研磨用途に応じて交換し、使い分けます。目が細かいものほど繊細な仕上げ向きとなります。

  • 中目:水垢や小傷落としなどの初期研磨
  • 細目:中間研磨
  • 極細目:中間研磨から仕上げ磨き
  • 超微粒子目:仕上げ磨きや鏡面仕上げ、ワックス塗布

車用ポリッシャーにおすすめのバフ

ポリッシャーのバフはカインズホームなどのホームセンターでも購入することができますが、口コミや商品詳細を詳しく確認することができるネット通販もおすすめです。
そこでここからは、車用ポリッシャーにおすすめの人気バフをご紹介していきます。

NESHEXST ポリッシャー バフ スポンジ ウールバフ 125mm

こちらはAmazonランキング1位を獲得したNESHEXSTの人気のバフセットです。何といってもセット内容が充実していることが魅力で、

  • ウールバフ×2 径125mm、厚み15mm
  • スポンジバフ×1 径125mm、厚み30mm

の2種類のバフがセットになっています。125mmなので、例えば京セラ(旧リョービ)RSE-1250に使うことができます。
それに加え、さらにポリッシャーに装着するネジM14、マスキングテープ、マイクロファイバータオルも付属しているので、初心者には大変嬉しい内容となっています。コンパウンドがあれば初期研磨から仕上げまで完結できます。
また、サンドペーパーなどを購入すれば、サンダーとしても活躍できる便利なDIY工具になるでしょう。

3M ウルトラフィーナ バフ ソフトスポンジ 5767

車業界大手メーカー、3Mジャパングループが販売する仕上げ用のソフトスポンジバフです。きめ細やかなスポンジを採用していることから艶出しに最適で、高品質なうえにコスパも良く、プロはもちろん初心者にも多く使われている人気の製品です。
ペーパー径は190mm、厚さは30mmと50mmの2種類が展開されています。

高儀 EARTH MAN 電動ポリッシャー用 付属パーツセット

こちらは高儀の「EARTH MAN EP-300・EP-300A」の電動ポリッシャーを使っている方専用の純正品バフセットです。簡単に装着できる面ファスナー対応で、取付パッド寸法は148mmです。
セット内容は、

  • スポンジパッド×1
  • タオル地パッドカバー×3
  • 毛バフパッド×2

の計5枚組となっていて、初期研磨から艶出しまで完結することができます。高儀のポリッシャーをお持ちの方は、こちらのバフセットをチェックしてみてください。

マキタ(Makita) ウールパット140 A-30988

電動工具の代表的なメーカーといえば、安心・信頼のマキタです。こちらはマキタの「BO5021 ランダムオービットサンダ」専用のウールバフで、取付外径は125mmです。ウールバフなので傷消しや初期研磨に用いますが、その他にもワックスの拭き取りや艶出し仕上げまでと幅広く使用することができます。口コミ評価も良く、使い勝手の良さが魅力の純正品のバフと言えます。

まとめ

車磨きに使うポリッシャーのバフは、研磨工程に応じて交換し、用途に適した種類のバフを使用する必要があることが分かりました。バフを選ぶ際は、お持ちのポリッシャー取付サイズをチェックし、初心者であれば厚みのあるバフを選ぶのが良いでしょう。また、単品よりも初期研磨から仕上げまで完結できるセット商品で揃えられると良いですね。