電動ドリルスタンドの選び方・おすすめモデルを大特集【保存版】

家庭でのDIYが本格化してくると、電動ドリルの穴あけもより直角精度の高いものを求めたくなりますよね。電動ドリルの扱いに慣れてはいても、垂直で正確な穴あけはなかなか難しいものです。そこでおすすめするのが、穴あけの補助ツールとなる電動ドリルスタンドです。

この記事では、電動ドリルスタンドの種類と選び方、そして人気を集めるおすすめのドリルスタンドモデルを一挙ご紹介していきます。また、電動ドリルスタンドを使用する際の注意点も併せて見ていきますので、初めて使う方は参考にされてください。

電動ドリルスタンドとは?用途とメリット

電動ドリルスタンドとは、ドリルを支柱に固定することで垂直な穴あけ作業をサポートする補助道具の一つで、総称して「ドリルガイド」とも呼ばれています。

フリーハンドの場合、垂直に、かつ正確な穴をあけることは大変難しいもので、例えばダボを差し込むダボ穴だったり、ほぞ継ぎに欠かせないほぞ穴といった精度を求める穴あけには、電動ドリルスタンドがあると便利です。

また、連続的な穴あけ作業がより正確に、かつ楽になること、さらに製品によっては同じ角度を付けた穴あけ作業も劇的に楽になることも魅力です。ドリル本体を自分で支える必要もないため、電動ドリルスタンドは自作するDIYからプロの現場までと非常に頼もしい補助ツールと言えます。

電動ドリルスタンドの選び方

電動ドリルスタンドを選ぶうえでは、スタンドの種類やそれぞれの特徴をよく知っておく必要があります。せっかく買ったのに「持っている電動ドリルと合わなかった」「求めているもと違った」などとならないように、事前によくチェックして選ぶようにしてください。

スタンドの種類

電動ドリルスタンドには、大きく分けると2つの種類が展開されています。

垂直タイプ

一般的に使用されるドリルスタンドです。電動ドリルをホルダー部分に差し込んで固定し、レバー操作で押し下げることでスタンド台の木材に穴をあけます。

【メリット】

  • 穴あけの直角精度が高い
  • 安定性に優れる
  • 大口径の切削ビットも取り付けられる

【デメリット】

  • 角度をつけた穴あけはできない
  • 固定方法がやや面倒
  • 重量があり携帯性に劣る
多機能タイプ(2本軸スタンド)

スライドホルダーに付いているドリルチャックに、電動ドリルを取り付けて穴をあけます。ドリルスタンド本体を主軸として、電動ドリルを取り付けることが特徴です。

【メリット】

  • 角度調節が可能なタイプがある
  • 穴あけの自由度が高い
  • 軽量で携帯性に優れた折りたたみタイプがある
  • 固定方法が簡単

【デメリット】

  • スタンドがぐらつく場合がある
  • 直角精度が垂直タイプより劣る場合がある

持っているドリルが使えるかチェックする

垂直タイプのスタンドの場合、電動ドリルの首部分を差し込む「首径のサイズ」を確認する必要があります。
一般的にはスペーサーやアダプタースリーブ付きで、おおよそ38~45mmで対応している製品が多いです。

また、多機能タイプ(2本軸スタンド)の場合も、主軸に取り付けるためのドリルチャックのサイズを確認する必要があります。さらに主軸には六角軸と三面軸があるため、持っているドリルをよく確認しておきましょう。

なお、電動ドリルがインパクトドライバーの場合は六角軸を選んでください。

ドリル付属の卓上ボール盤との違いは?

卓上ボール盤とは、回転するドリル部をハンドルで押し下すころで穴をあける専門の機械工具です。より正確に、かつ精度の高い垂直の穴あけをすることができます。電動工具というよりも精密機械というほうがしっくりくるでしょう。

電動ドリルとドリルスタンドを併用すればボール盤代わりにはなるものの、やはりより精度の高いものを求めるのであれば卓上ボール盤には適わないと言えます。

ただし、コストが高価であること、また重量のある機械であることから、手軽さを求めるなら電動ドリル×ドリルスタンドの併用がおすすめされるでしょう。

おすすめの電動ドリルスタンド

ここからは、amazonや楽天で人気のあるおすすめの電動ドリルスタンドをご紹介していきます。Youtubeでも人気商品として取り上げられているものもありますので、ぜひ購入の参考にされてください。

SK11 垂直ドリルスタンドII

こちらはYoutubeでも取り上げられている人気の垂直ドリルスタンドで、コスパの良いモデルとして初心者におすすめされる製品です。スペーサー付きなので、首径45・43・42・38mmのマキタやリョービ、日立などの電動ドリルに対応しています。

マキタ(Makita) 43型ドリルスタンド A-36712

マキタの電動ドリルをお持ちの方であれば、ドリルスタンドもマキタモデルで揃えてはいかがでしょう。こちらは複雑性のないシンプルな設計が魅力で、簡単に直角精度の高い穴あけをすることができる製品です。首径は43mmで、製品の重量は3.25kgと平均的なドリルスタンドの重さです。

スターエム 50A ドリルスタンド

こちらは多機能(2本軸)タイプのドリルスタンドで、軸径1.5mm~10mmまでの電動ドリル(14.4V以上)に対応しています。

垂直の穴あけをはじめ、角度傾斜をつけた斜穴加工、Vブロックを利用した丸棒加工、ダボ穴開けなどが可能です。家庭のDIY作業などにおすすめする手軽な商品です。

電動ドリルスタンドを使用するうえでの注意点

DIYなどで電動ドリルスタンドを安全に使用するうえでは、使い方の注意点もしっかり押さえておく必要があります。

  • 対象物はバイスなどでしっかり固定する
  • 電動ドリルスタンドの中には、対象物を土台で固定するバイスが付いていない製品も多くあります。そのため、初心者の方の中には、対象物をそのまま手で押さえて加工を行う方も少なくありません。しかし、手だけの固定は非常に不安定で危険なため、自身でバイスやクランプなどを用意し、対象物をしっかり固定して行うようにしてください。

  • 首径が合わないドリルを無理に使わない
  • 首径がホルダー部分に合わないドリルを無理に使おうとすると、ガタついて怪我をする危険性もあります。そのため、必ず手持ちのドリルの首径を確認し、それに対応した電動ドリルスタンドを購入するようにしてください。