【電動ドリルの初心者に】おすすめのモデル&用途・使い方を紹介

【電動ドリルの初心者に】おすすめのモデル&用途・使い方を紹介

家具の組み立てやDIYに活躍する電動ドリルといえば、DIYデビューする初心者にとってはエントリー工具とも言える必須アイテムです。しかし、初心者の場合、電動ドリルとはどのような工具で、どのように選べばいいのか分からない方も多いことでしょう。

そこで今回は、電動ドリルの用途をはじめ、初心者が押さえるべき選び方や使い方、そして初心者におすすめの電動ドリルモデルをご紹介していきます。

DIY初心者向けの電動ドリルとは

電動ドリルとは、正しくはドリルドライバーと呼び、先端工具のドライバービットやドリルを回転させることで、穴あけやネジの締め付け(締緩作業)ができる電動工具です。一見、初心者にはネジ締めのためのツールだと思われがちですが、電動ドリルは特に穴あけ作業を得意としていて、ネジの下穴あけにもよく使用されています。

そのため、電動ドリルでは、

  • 家具の組み立てや解体
  • ちょっとしたDIY

などで活用することができ、DIY初心者にとってはエントリー工具として1台は持っておきたいところでしょう。

インパクトドライバーとの違い

私たちに馴染み深い電動ドライバーの中には、電動ドリルに見た目がよく似たインパクトドライバーという工具もあります。インパクトドライバーとは、回転に打撃(インパクト)を加える機能により、ネジやボルトの強力な締め付けに特化した電動工具です。電動ドリルよりもパワフルで素早いネジの締め付けが可能で、本格的なDIYや太いネジを使った大型家具の組み立てに適しています。

また、インパクトドライバーでは穴あけ作業をすることもできますが、あくまで締め付け専用の工具です。そのため、穴あけに関しては電動ドリルのほうが適しているでしょう。

電動ドリルの選び方

たくさんのメーカーがさまざまな電動ドリルを取り扱う中で、初心者にとって必ず押さえておきたいのが選び方のポイントです。購入してから後悔することのないように、自分の用途に合った使いやすいタイプを選ぶようにしましょう。

①サイズ感

一般的な電動ドリルは、手で握りやすいスマートなグリップ形状をしており、サイズ感もどれもスタンダードな大きさです。ただ、メーカーの中には初心者にも扱いやすい小型のミニ電動ドリルも販売されています。コンパクトで軽量なぶん、力のない女性や子どもでも手軽に使うことができますし、取り回しも優秀です。
小型家具の組み立てやプラモデル製作、ちょっとしたDIYであれば、小型の電動ドリルもおすすめでしょう。

②電源コード式orバッテリー式

電動ドリルの給電方式には、「電源コード式」と「バッテリー式」の主に2つのタイプがあります。それぞれのメリット・デメリットを把握し自分の用途に合った給電方式を選びましょう。

  • 電源コード式
  • 電源さえあれば使いたいときにすぐに使うことができること、また充電残量を気にする必要なく安定した給電ができることが強みです。本体価格もバッテリー式に比べて安価なものが多いことも特徴です。

    一方で、電源の有無で使用する場所が限られること、またコードがあるため取り回しが悪いことがデメリットです。

  • バッテリー式
  • 屋内外問わずどこでも持ち運んで使用できるメリットは、コードレスであるバッテリー式ならではの強みでしょう。また、コードがないぶん取り回しも良く、より効率的にストレスフリーな作業をすることができます。さらに、同じメーカーでかつ同じ電圧であれば、他の工具でも使いまわせる互換性があることも特徴です。

    一方で、電源コード式よりも本体に重量があること、また充電残量が少なくなるとパワー不足になるデメリットがあります。そのため、長時間の連続的な使用には不向きでしょう。また、充電残量がなくなると作業ができないため、ニッカド電池でもリチウムイオン電池でも、各々に応じたバッテリー管理が必要です。

③電圧の確認

電動ドリルは電圧によってパワーが異なります。ちょっとしたDIYや家具の組み立て程度であれば10.8V、本格的なDIYをしたいなら14.4Vや18Vの電圧を選ぶと良いでしょう。なお、小型雑貨やプラモデル製作に適した小型ドライバーの場合、電圧は3.6Vほどとなっています。

④トルク数の確認

トルクとは、ネジやボルトを締め付ける力を指すもので、「N・m(ニュートンメートル)」という単位で表されます。家具の組み立てやちょっとした製作・工作であれば30N・m程度、それなりのDIYをしたいのであれば、50N・m以上のトルク数が望ましいでしょう。

電動ドリルの初心者のための使い方

電動ドリルの選び方について見てきたところで、次に初心者に向けた電動ドリルの使い方手順を見ていきましょう。

▶ビットの取り付け方

  1. スリーブを回してドリルチャックのツメを開く
  2. 取り付けるビットをチャックに差し込み、スリーブを回してツメを閉じる
  3. ビットが抜けないようにしっかり固定されているかを確認する

▶ねじの締め方とコツ

  1. ネジの十字とドライバーの十字をしっかり合わせる
  2. ネジとドリルが一直線になるように構え、真っ直ぐ押し込むようにネジを締めていく
  3. ネジが不安定の場合は、人差し指と親指でネジをしっかり持ったままゆっくり回していくと安定します。ネジが自立できるところまで入れば、ネジを支える必要はありません。

  4. ネジを緩める場合はレバーを逆回転にする

なかなかネジが真っ直ぐ入っていかない場合は、木材にあらかじめ下穴をあけておくとネジを打ち込みやすくするのがコツです。
また、安定した作業をするためにも、加工する木材は事前にクランプやバイスなどでしっかり固定するようにしてください。

初心者におすすめの電動ドリル

ここからは、DIY初心者におすすめする人気の電動ドリルモデルを一挙ご紹介していきます。価格や性能、口コミレビューをもとに総合的に評価の高いものをまとめました。

アイリスオーヤマ 充電式電動ドライバー 10.8V JCD28

アイリスオーヤマの人気のバッテリー式モデルで、何より価格が5,000円前後と初心者が手軽に購入できる価格帯が魅力です。電圧は10.8V、最大締め付けトルクは28N・mで、家具の組み立てやちょっとしたDIYには十分なハイパワーを備えています。また、スピード調節機能は高速/低速の2段階式に切り替えが可能で、クラッチ機能では13段階のトルク調節が可能です。さらに、10種類のビットが付属されており、初心者には嬉しいセット内容となっています。

amazonや楽天市場をはじめ、ホームセンターやヨドハシカメラなどでも幅広く取り扱っていますので、ぜひチェックしてみると良いでしょう。

マキタ 充電式ドライバドリル 14.4V MDF347DS

電動工具の主要メーカー、マキタの14.4Vの人気の充電式電動ドリルです。最大トルクは30N・m、穴あけ能力は木工25mm、鉄工10mmとDIYのエントリーモデルとしては十分すぎるパワーを備えています。また、無段変速に高速/低速の切り替え、16段階のクラッチ付きなので、電動ドリルに必要な機能は全て揃っていると言えます。価格は1万円前後とコストパフォーマンスも高く、安心のマキタモデルを購入したい方にはおすすめです。

HiKOKI(ハイコーキ) 18V コードレス ドライバドリル FDS18DA

旧日立工機、ハイコーキの人気の電動ドリルで、本格的なDIYまで視野に入れているビギナーにおすすめのモデルです。電圧は18V、最大トルクは低速で50N・m、高速で35N・mと幅広いDIYをこなすパワフルな性能を誇ります。また、バッテリー電池も高容量の2.0Ah×2なので、より長く快適な作業を持続してくれるでしょう。
さらに、付属品としてケースが付いていますから、持ち運びと収納には困りません。

最後に

これまでに、電動ドリルの用途や特徴、初心者におすすめのモデルをご紹介してきましたが、ホームセンターでは工具を貸し出すレンタルサービスを行っているところもあります。「興味はあるけどなかなか手が出せない」という方は、試しにレンタルをしてみるのもおすすめでしょう。