トリマービットの選び方!種類から用途&人気のビットセット3選

トリマービットの選び方!種類から用途&人気のビットセット3選

トリマーデビューする初心者にとって、先端に取り付けるビットは種類が多く、どれを選べばいいのか戸惑うものです。特にメーカーによっては切れ味や仕上がりも変わってきますから、初心者はこれを買っておけば大丈夫、というビットセットが知れれば嬉しいところですよね。
そこで今回は、トリマーのビットの選び方から用途別の種類、そして初心者が買っておきたいおすすめのビットセットをご紹介していきます。

トリマーのビットの選び方

まずは、トリマーのビットを購入するうえで、初心者が押さえておきたい選び方のポイント・注意点を3つ確認しておきましょう。

①トリマーの規格とビットの軸径を確認する

トリマーのビットの軸径には、6mmと6.35mmの2種類のサイズがあります。
一般的に国産メーカーのものは6mmで、mm単位で作られた「ミリ規格」となっています。一方で、輸入されている海外製のものは6.35mmで、1/4インチで作られた「インチ規格」となっています。
そのため、まずは手持ちのトリマーの径を把握し、購入するビットがどちらの規格サイズに適合するのか確認する必要があります。
ただし、基本的に国産メーカーのものに統一すれば間違えることはないでしょう。

②軸径を間違えたらコレットチャックを使用する

6mmのトリマーに、もし間違えて6.35mm(1/4インチ)の軸径を購入してしまったら、別途で販売されている1/4インチのコレットチャックを使うことで問題なく取り付けることができます。
コレットチャックを使わずに、無理に取り付けることは避けましょう。

③ビットの種類を知っておく

トリマーのビットには用途に応じてさまざまな種類があるため、自分が使いたい用途に合わせたものを選べる知識が必要です。どのような用途でどのような加工ができるのかをしっかり把握しておきましょう。

トリマーのビットの種類と使い方

トリマーのビットの種類には、大きく分けて面取り用ビットと溝掘り(溝切り)用ビットの2種類があります。その中でもさらにたくさんの種類があるため、以下で加工用途もあわせて確認しておきましょう。

|面取り用ビット

部材の角を斜めに削ったり、滑らかな丸面に装飾加工ができるのが面取り用ビットです。見た目はコマのような形状をしていて、先端に「コロ」と呼ばれるベアリングが付いています。コロを部材側面に沿わせることで角の面取り加工をしていきます。
木工DIYのクオリティを格段に上げることに加え、怪我防止のメリットもあります。

・丸面(ボーズ面)ビット

丸みのある滑らかなR加工ができるスタンダードなビットで、ボーズ(坊主)面ビットとも呼ばれています。面取り用ビットの中でも最も使用頻度が高く、DIY木工の装飾加工としてはもちろん、怪我防止の目的にも使用されます。
特に子どものいる家庭では、テーブルの天板やイスなどの仕上げに活用すると安心です。

・角面ビット

こちらも面取り加工に多用されるベーシックなビットで、部材の角を斜めに加工します。以下のように、刃の角度には基本の45°をはじめいくつか種類があり、角度に応じて多角形の作品作りにも応用することができます。

  • 45°:四角形
  • 30°:六角形
  • 22.5°:八角形
  • 18°:十角形
  • 15°:十二角形
  • 11.25°:十六角形
・サジ面ビット

角を半円状にえぐり取るビットで、加工面がスプーンですくった形状になることから、サジ(匙)面ビットと呼ばれています。主に額縁や扉、モールディングなどの装飾加工に使用されます。

・ギンナン面ビット

ギンナンの殻のような形状をしたビットで、丸みのあるR加工をすることができます。加工形状が丸面ビットと似ていますが、上下に段加工ができる点が異なります。

・ヒョウタン面ビット

ヒョウタンのような形に似ていることから、ヒョウタン面ビットと呼ばれています。ゆるやかなS字カーブの加工が可能で、和風っぽい個性的な面取りに仕上がります。

|溝掘り用ビット

溝掘りをするためのビットで、ビットの先端と側面に刃が付いているのが特徴です。加工したい溝の形状に応じてビットの刃形状を選びます。
棚板のダボ溝やをレールはじめ、継ぎ手作りや木組みなど、ビスの要らない加工シーンで幅広い活用ができます。

・ストレートビット

溝掘り用で最も使用される汎用性の高いビットで、四角い溝掘り加工をすることができます。
主に、

  • 段欠き
  • ほぞ穴
  • 切り抜き
  • ならい加工

といった幅広い用途でオールマイティに使用できる万能ビットです。
刃径のサイズも豊富で充実しており、用途に合わせたビット選びをすることができます。

・アリ溝ビット

アリ溝の加工ができるビットです。アリ溝とは、入り口が狭く底が広い逆三角形のような形状をした溝で、横から滑らせてはめ込むことにより強固な継ぎ手を作ることができます。
テーブルやイスなどの家具作りや、箱物の接合に多く使用されています。

・V溝ビット

V字の溝掘りができるビットで、V字のレール加工や文字彫り加工に使用されます。また、ベアリングとなるコロは付いていませんが、面取り加工にも活用できます。

・U溝(丸溝)ビット

U字の溝掘りができるビットで、U字のレール加工や文字彫り加工、取っ手の加工など、発想次第でさまざまな用途に活用することができます。

|目地払いビット

その他にも、目地払いに適した目地払いビットというものもあります。
テーブルの天板や家具作りに重宝され、よりDIYをこだわりたい方にはおすすめでしょう。

トリマー初心者におすすめのビットセット

ここからは、初めてトリマーを購入する方におすすめのビットセットをご紹介していきます。多くのメーカーの中でも口コミ評価が高く、よく切れるビットセットを厳選しています。

E-Value 超硬ルーター・トリマービットセット 10本入り ERB6-10R

Amazonで人気のイーバリュー(E-Value)が販売するトリマービットセットです。6mm軸の超硬ビットで、耐久性と切れ味に好評があるベストセラー品と言える商品です。
4500円前後の価格帯で種類が豊富に揃っていることも魅力で、

  • ストレートビット 6/10/16mm
  • U字溝ビット 12mm
  • 目地払いビット 13mm
  • 45°面取りビット 32mm
  • ギンナン面ビット 22.2/28.6mm
  • サジ面ビット 22.2mm

の計10種類の基本のビットが充実しています。
ただし、こちらは丸面ビットがない点だけ注意してください。

BOSCH(ボッシュ) ルーター/トリマービット 6本入り PR-RB6

電動工具の大手メーカー、ボッシュの人気のトリマービットセットです。こちらは4,000円前後で6種類のビットがセットになっていて、

  • ストレートビット×2
  • コロ付き丸面ビット
  • U溝ビット
  • コロ付きひょうたん面ビット
  • アリ錘ビット

とDIYに必要なビットが揃っています。
最低限の基本的なビットがほしい初心者の方にはおすすめです。

高儀 EARTH MAN 超硬トリマルータービット6本組 TRBS-2

高儀アースマンの人気のビットセットです。3,500円前後という価格帯でありながら、切れ味も申し分ないことでAmazonでも高評価を得ており、トリマー初心者におすすめの商品です。

セット内容は、

  • ストレート3mm
  • ストレート6mm
  • ストレート10mm
  • アリ錐12mm
  • ギンナン面(コロ付)20mm
  • ボーズ面(コロ付)21mm

となっています。

最後に

これまでに、トリマービットの選び方から種類、そして初心者におすすめのビットセットをご紹介してきました。何本もセットで必要ないという方は、マキタやリョービ、ライト精機といったメーカーから単品のビットを購入するのも良いでしょう。今回の記事を参考に、DIYがより楽しくなるビット選びをしてくださいね。