インパクトドライバー用ビットの種類と選び方&人気ビット3選!

ネジ締めをメインに、穴あけの作業まで便利にこなすインパクトドライバーは、今やDIYや現場作業をはじめ、機械整備などにも欠かせないメジャーな電動工具ですよね。先端工具となるビットにもさまざまな種類がありますが、中でも最も使われているのがプラスビットです。
特に初心者の方にとっては、種類豊富なビットを前にどう選べばいいのか頭を悩ませていることでしょう。

そこでこの記事では、インパクトドライバー用のプラスビットをメインに種類や選び方、おすすめの商品をご紹介していきます。

インパクトドライバーのビット選びで押さえたい3つのポイント

インパクトドライバー用のビットは、数多くのメーカーから豊富な種類が展開されています。価格ももちろんですが、メーカーによっては品質が異なり、使用感や耐久性といった面で大きく違いが出ててきます。

そこでまずは、インパクトドライバー用のビットを選ぶうえで、押さえておきたい基本的な3つのポイントを確認していきましょう。

コスパの良さ

一番に注目したい点として、コストの安さが挙げられます。しかし、安さだけで選んでしまうとビットが折れやすかったり、先端が欠けてしまうなど、せっかく買っても使い物にならないケースも出てきます。
そのため、単に安さだけでなく、コストパフォーマンスの良さに注目して選ぶことが失敗しないためのポイントです。

折れにくさ

インパクトドライバーはドリルドライバーと違い、打撃・衝撃を与えてネジ締めなどを行うので、やはりそのぶんビットは折れやすくなります。そのため、例えば折れにくい形状のトーションビットを選ぶなど、インパクトドライバーに耐えうる折れにくさは必ず押さえておくべきです。

作業効率の良さ

作業性の良さは、ガンガン作業を進めるうえではもちろん、特に慣れない初心者が作業をスムーズに行うためには欠かせないポイントです。

これら3つのポイントを実現する定評のある専門メーカーとしては、主にベッセル(VESSEL)、アネックス(ANEX)、サンフラッグ(SANFLAG)などが挙げられます。これについては、またあらためて製品紹介の項で詳しく触れていきます。

インパクトドライバー用ビットの種類

前述した3つのポイントを踏まえ、インパクトドライバー用ビットの主な種類についてご紹介していきます。

|ネジ締め用プラスビット

まずは、インパクトドライバーでも最も使用頻度高いプラスビットの種類を見ていきます。

●トーションビット

ビットの真ん中部分がくびれた形状をしているのが特徴です。負荷がかかった際、軸のねじれがくびれ部分に吸収されるため、破損の原因となる余計な衝撃を軽減することができます。

例えば、マキタの36Vや40Vといった高トルクなインパクトドライバーを使う場合、金属疲労が軽減される折れにくいトーションビットは重宝されるでしょう。

●両頭ビット

両頭ビットとは、ビットの両先端で締め付けができるタイプで、片方の頭が潰れても、もう一方が使用できるコスパに優れたビットです。
プラスとマイナスがそれぞれついているもの、両方ともプラスがついているものなど、用途に合わせて選ぶことができます。
ビットのセット商品に入っていることも多く、使い勝手の良いビットと言えます。

●スリムビット

両頭ビットの先端を細くしたタイプのビットで、狭い場所で作業をする場合や、細い径のスリムビスを締め付け際に使用されます。

●段付きビット

軸の先が細い形状をしていることから、スリムビットと同様に狭い場所での作業が快適に行えます。スリムビットよりも軸が細いぶん、折れやすいデメリットがあります。

●ギザビット

先端のギザ部分がネジにかっちり食い込むことで、ネジ穴からビットが浮き上がるカムアウトを防ぎます。ネジ頭の潰れも防止することができ、特に不安定な場所での作業に適しています。
ベッセルが独自に展開している商品です。

●バネ付きビット

軸に付いたバネの力を利用して、より効率の良いビット交換ができる仕様になっています。長時間ビットを使用していた場合、スライドスリーブ内でビットが熱を帯びてしまいますが、バネ付きビットであれば触れずに交換することができます。

●マグネットビット

ビットの先端にマグネットがついており、磁石の力でネジをビットに吸着させて作業をすることができます。ネジが落ちることもなく、保持力が高いビットと言えます。
ただし、吸着力の高さから、かえって作業がしにくいと感じることもあります。

●ソケットビット

ボルトやナットの締め付けに使用する筒状の専用ビットです。あくまで補助的に使用するもので、本格的な締め付けにはインパクトレンチを用いるのが一般的です。

また、ボルトなどの締め付けでは、ソケットアダプターを使うことで、ラチェットレンチをインパクトドライバーに取り付けることも可能です。

●六角ビット

六角ネジの締め付けに使用するビットです。家具家電や機械などのネジ締めシーンに用いられます。

|穴あけ用ドリルビット

穴あけ作業に使用するビットで、ネジの下穴あけなどで用いられます。
基本的に、ドリルドライバーに比べ、インパクトドライバーは穴あけ作業を不得意としますが、柔らかい材料であれば問題なく穴あけをすることができます。

|研磨ビット

軸付き砥石やヤスリビットを装着すれば、研削・研磨作業をすることもできます。インパクトドライバーに取り付けるので、六角軸仕様のものを選びます。

インパクトドライバー用プラスビットの刃先サイズ

プラスビットの刃先には、JIS規格で定められた4種類の規格サイズがあります。

No.0No.1No.2No.3
サイズ1.4~2.6mm2.0~2.6mm3.0~5.0mm5.1~8.0mm

最も多く使われているサイズはNo.2で、そのぶん流通量も多いです。
とはいえ、当然全てに対応する万能なサイズではありません。ネジ頭とのサイズが合わないと、ネジの十字溝が欠けたり摩耗してしまうため、必ずサイズに適合した刃先サイズを使用することが大切です。

インパクトドライバー用の最強おすすめビット

ここからは、amazonで口コミ評価が高いインパクトドライバー用のおすすめのビットをご紹介していきます。今回は、前述で触れたアネックス・ベッセル・サンフラッグの商品をピックアップしていきます。

兼古製作所 アネックス(ANEX) 黒龍靭ビット ABRS5-2110

兼古製作所アネックスの5本組プラスビットで、新硬強度鋼採用により、摩耗にも折れにも強い高い耐久性を備えているのが最大の特徴です。
さらに、ネジ頭を目視しやすい先細径4.5mmのスリム形状で、トーション部は曲がりにくく伝達力の高い設計になっていることもポイントです。
18Vの高トルクドライバーをはじめ、14.4Vにも対応しています。

ベッセル(VESSEL) 40V対応 剛彩ビット GS5P-01

ベッセルの両頭&方頭5本組セット商品で、こちらはamazonの口コミレビュー2,000件を超えのベストセラーを獲得しています。
人気の理由は、材質が硬度HRC62のダイハード鋼である点で、従来品よりもワンランク上の粘り強さから、史上最強のビットと謳っています。
そのため、18vと40vの高トルクなインパクトドライバーにも物ともせず、頑丈に対応します。

また、六角面すべてにカラー印刷が施されているのも大きな特徴で、10色でサイズを色分けしています。

タフで折れにくいビットを探している方にはおすすめの商品です。

新亀製作所 SUNFLAG(サンフラッグ) 電動ドライバービット 二刀流 WTB-52110

新亀製作所サンフラッグの人気の二刀流ビットです。ビット中央部のくびれ形状により、衝撃を吸収するトーション効果を備えた折れにくい商品です。また、シャープな形状から高い作業性を実現する、使いやすいビットとして好評です。
18Vと14.4Vのインパクトドライバーに対応しています。

|100均のインパクトドライバー用ビットは使える?

100均のダイソーでは、種類豊富な電動ドライバー用ビットが展開されていることで注目を集めています。
「電動ドライバー用ビット 110mm 2本入」は、ドリルドライバーはもちろん、インパクトドライバーにも使える100円(税別)商品です。
使用感としては強力なマグネット付きで、コーススレッドをがっちり吸着し、カムアウトもせず問題なく打ち込むことができます。
ただし、細い径のスリムビスだとぐらつきやすいので、コーススレッド用としては使えるでしょう。
家庭でのDIY程度であれば、100均のダイソーで揃えるのもアリです。

まとめ

インパクトドライバー用のビット選びでは、
・コスパの良さ
・折れにくさ
・作業効率の良さ
の3つのポイントを押さえることが大切です。
今回ご紹介したアネックス・ベッセル・サンフラッグの製品はユーザーからの信頼も厚く、上記3つのポイントを実現しているため、特におすすめするメーカーです。
またこの他のメーカーでも、ホルダーや収納ボックス付きのセット商品が豊富に展開されているので、ぜひチェックしてみると良いでしょう。