電動ドリルのチャックとは?チャックの種類とおすすめ機種を紹介

電動ドリルのチャックとは?チャックの種類とおすすめ機種を紹介

電動ドリルに先端工具を装着する際は、「ドリルチャック」と呼ばれる先端に工具を固定しますが、ドリルチャックにも種類があり、付け方・使い方も変わってきます。そもそも初心者にとっては、ドリルチャックとは具体的にどのようなものなのか分からない方もいることでしょう。
そこで今回は、電動ドリルのチャックの種類からインパクトドライバーのスリーブとの違い、そしてドリルチャックの交換方法まで詳しく解説していきます。また、キーレスチャック式のおすすめの電動ドリルモデルもご紹介していきます。

電動ドリルのチャックとは?

電動ドリル(ドリルドライバー)には、先端工具であるドリルビットやアタッチメントをツメで挟んで固定する「ドリルチャック」が備わっています。ドリルビットには、「丸軸タイプ」と「六角軸タイプ」の2種類の軸形状がありますが、電動ドリルのチャックであれば、どちらのビットも取り付けることが可能です。

チャック能力とは

ドリルチャックには、ツメに挟むことができるビット軸の最高径である「チャック能力」が記載されています。多くの電動ドリルは5mm・6.5mm・10mm・13mmが一般的で、基本的にチャック能力以下のドリルビットは全て取り付けることが可能です。ただし、最低チャック能力というものもあるため、例えば1mmサイズのドリルビットだと装着できない場合があります。したがって、使用したいドリルビットが装着できるかどうかはチャック能力で確認するようにしましょう。

インパクトドライバーのスリーブとの違い

そもそもインパクトドライバーとは、回転に打撃を加えたネジやボルトを締め付けるための電動工具ですが、インパクトドライバーの場合、先端工具を固定する仕組みは「スリーブ式」となっています。
電動ドリルのドリルチャックとの違いは、スリーブ式では6.35mmの六角軸ビットしか取り付けることができない点で、電動ドリルに比べると、装着できる先端工具の種類が限られてきます。
また、中には丸軸タイプしかない先端工具もあるため、ドリルビットの軸形状には注意が必要です。

ただし、インパクトドライバーには、丸軸タイプのビットが取り付けられる変換アタッチメントも販売されています。そのため、インパクトドライバーでも丸軸ビットを使いたい場合は、丸軸ビットが使用可能な六角軸のドリルチャックアタッチメントを購入すると良いでしょう。

電動ドリルチャックの種類

電動ドリルのドリルチャックには、「キーレスチャック式」と「キーチャック式」の2種類のチャック方式があります。

▶キーレスチャック式

ドリルチャックの主流のチャック方式で、名前の通りキーが不要で手締めだけで効率的にビットを取り付けることができます。ただし、キー付きチャックに比べるときつく締め付けることができません。

▶キー付きチャック式

チャックキー(チャックハンドル)で締め付けることでドリルビットを装着できるチャック方式です。テコを利用した締め付け方法なので、キーレスチャックよりも堅固な締め付けが可能です。ただし、キーレスチャックに比べてビットの交換・装着に手間がかかります。

電動ドリルチャックの交換方法

これまでに電動ドリルチャックの特徴や種類についてご紹介してきましたが、長く使っているとドリルチャック自体を修理・交換したいというケースも出てくることでしょう。そこでここでは、電動ドリルチャックの外し方・交換手順について解説していきます。

  1. チャック内のネジを取り外す
  2. チャック内のネジはプラスかマイナスネジが使われているので、ドライバーを使って時計回りで緩めていきます。逆ネジなので注意してください。
    きつくて緩まない・回らない場合は、両頭タイプのドライバービットを差し込み、インパクトドライバーの衝撃で緩める方法もあります。

  3. ネジを取り外したら六角レンチを差し込みチャックでがっちり締める
  4. 反時計回りの方向にハンマーで叩き、ドリルチャックを外す
  5. ただし、本体機器に良くないため、上級者であれば分解をして取り外すのが良いでしょう。

キーレスチャック式のおすすめの電動ドリル

ここからは、現在の主流であるキーレスチャック式のおすすめの電動ドリルモデルをご紹介していきます。

マキタ 充電式ドライバドリル DF333DSHX

電動工具の主要メーカー、マキタのおすすめの充電式電動ドリルです。電圧は10.8Vで最大トルクは28N・m、最大回転数は1,700min-1(回/分)と、家庭でのDIYや家具の組み立てには十分なパワーを備えています。また、ビットの高精度保持のために、軸受にはボールベアリングが採用されています。さらに、薄型ギアのスリムなボディ設計であることから、初心者でも疲れにくく握りやすい電動ドリルモデルと言えるでしょう。

HiKOKI(ハイコーキ) コードレスドライバドリル FDS12DAL

旧日立工機、ハイコーキのコードレス電動ドリルです。電圧は10.8Vで、最大トルクは低速38N・m、高速17N・m、最大回転数は1,400min-1(回/分)となっており、初めて電動ドリルを使用する方にもおすすめできる人気のモデルです。大きさは500mlペットボトルと同等のコンパクトなサイズ感で、さらにこちらのモデルには収納に便利なケースが付属されています。
もう少しパワーが欲しい方には、18VのFDS18DAモデルもあるのであわせてチェックしてみると良いでしょう。

まとめ

電動ドリルのドリルチャックは、現在ほとんどのモデルが先端工具の着脱が簡単なキーレスチャック方式を採用しています。ただし、中にはキー付きチャック方式が採用されているモデルもあるため、購入する際はチャック方式を必ず確認するようにしましょう。